運送会社にホワイト企業は存在するのか!?働きやすい職場認証との関係は

コラム

person in black suit hired an employee
目次
  1. 働きやすい職場認証制度とは
    • 審査項目
    • 認証されている事業所の見分け方
  2. 「働きやすい職場認証制度」に認定されている職場の特徴
    • 法令遵守により労働環境が守られている
    • 労働時間や休日ルールが明確になっている
    • 従業員の健康に配慮している
    • 多様な人が働きやすい環境が整っている
  3. 認証されて変わった事例を紹介
  4. まとめ

働きやすい職場認証制度とは

運送会社の労働環境の改善は、国を挙げての課題となっています。

2019年6月25日に国土交通省は、自動車運送事業者(トラック・バス・タクシー事業者)の労働条件や労働環境の改善、つまり運送事業者のホワイト企業化に関する認証制度をつくるため「自動車運送事業のホワイト経営の『見える化』検討会」という報告書をとりまとめ、発表しました。

そしてこの認証制度は、検討段階では「ホワイト経営認証制度」という名称が使われていましたが、最終的には「働きやすい職場認証」という名称が採用されました。

『働きやすい職場認証制度』は、国土交通省を中心に自動車運送業界、労働組合との共同で令和2年8月に創設した制度です。

その正式名称は『運転者職場環境良好度認証制度』と言い、自動車運送事業の労働環境を改善し、運転者不足に対応するために設立されました。

自動車運送事業をおこなう各事業者の職場環境改善の取組を『見える化』し、働きやすい職場を作っていくことで、求職者のイメージを刷新し、就職を促すことが目的となっています。

令和3年までは一つ星の申請しか受け付けられていませんでしたが、認証された事業者がさらに高い水準を目指せるように令和4年からは二つ星が導入されました。

令和5年度からは『三つ星』が導入される予定だそうです。

申請できる事業者は

  • バス(乗合、貸切)事業者
  • タクシー事業者
  • トラック事業者

です。

実際の審査や認証手続きに関しては、国土交通省が指定している『一般財団法人日本海事協会(Class NK)』がおこなっています。

審査項目

『働きやすい職場認証制度』の審査項目は以下の6つです。

※ 一つ星の場合『F.自主性・先進性等』は参考点として点数化されます。

  1. 法令順守等
  2. 労働時間・休日
  3. 心身の健康
  4. 安心・安定
  5. 多様な人材の確保・育成
  6. 自主性・先進性等

求職者が安心して就職できるように、幅広い項目で審査が行われます。

なお申請できる期間は年間スケジュールで決まっています。

詳しくは一般財団法人日本海事協会のホームページで確認してください。

※ 一般財団法人日本海事協会:https://www.untenshashokuba.jp/

認証されている事業所の見分け方

『働きやすい職場認証制度』で認証されている事業所は、以下の方法で見分けられます。

  1. ハローワークの求人票へマーク表示
  2. 一般財団法人日本海事協会のホームページで公表

また認証事業者と求職者のマッチング支援や、求職エージェントと連携し先進的な取組を広く発信することも予定されています。

「働きやすい職場認証制度」に認定されている職場の特徴

全日本トラック協会のYouTubeチャンネル『JTAvideo』は、働きやすい職場認証制度について紹介されています。

動画の中で、認定されるために特別な取組は不要とされていますが、実際はどうなのでしょうか?

ここでは『働きやすい職場認証制度』に認定されている職場の特徴を紹介します。

法令遵守により労働環境が守られている

審査項目の『A.法令順守等』で審査される具体的な内容には

  • 過去に労働基準関係の法令に違反して送検されたことがないか
  • 道路運送法などにもとづく行政処分の累積違反点数が20点を超えていないか
  • 就業規則の制定、36協定の締結が適切にされているか

などがあります。

認定事業者はこれらの項目をクリアしていますので、法令遵守により労働環境が守られている職場といえます。

労働時間や休日ルールが明確になっている

審査項目『B.労働時間・休日』では、労使協定や労働協約で以下のとおり定められているかがチェックされます。

  • 休日労働及び時間外労働の合計時間を960時間以内に制限
  • 勤務終了後の休息時間を9時間以上確保
  • 連続勤務を12日以内に制限

ほかにも『慶弔休暇や病気休暇などの特別有給休暇制度があるか』や『完全週休2日生を採用しているか』などの審査項目があります。

労働時間や休日ルールが明確でないと、認証を受けられません。

従業員の健康に配慮している

『C.心身の健康』では、従業員の健康への配慮について確認が行われます。

全ト協のYouTubeチャンネルでは、審査のクリアに必要な具体的な対策が紹介されています。

たとえば『運転者の健康状態を把握するための機器を導入している』という項目では、血圧計の導入でもOKとされています。

同チャンネルでは実際に認証された事業者へのインタビューも投稿されていて、夏は塩あめ、冬はのどめやホッカイロを配布していることが紹介されています。

多様な人が働きやすい環境が整っている

運転免許の取得を支援する制度があるか以外にも、フォークリフトやクレーンなどの資格取得を支援する制度があるかが審査項目に含まれています。

他にも女性用の施設整備や、多様なニーズに対応できる勤務シフトなど、運転者が働きやすい環境が求められます。

生産人口年齢が減少していく中で、多くの人が家庭と仕事を両立できることが必要です。

認証されて変わった事例を紹介

『働きやすい職場認証制度』に認証されると、従業員の意識も変わります。

シゲタイーエックスでは、以下のような変化がみられました。

  • 以前よりも社員同士でお互いに助け合う意識が強くなった
  • 管理者内でパワハラに対する意識が高まり、従業員への態度が変わった

ほかにも

  • 売上至上主義だったのが法令順守が優先になった
  • 女性従業員への気遣いからトイレの入り口ドアを閉めることを徹底した
  • 有給がとりやすくなった

といった声が聞かれ、多くの職場で従業員が働きやすい環境に変化しています。

まとめ

今回は『働きやすい職場認証制度』について解説しました。

内容をカンタンにまとめると以下のとおりです。

  • 国土交通省が中心となり令和2年に創設された制度
  • 求職者が、事業者の職場環境を理解しやすくすることが目的
  • 法令順守や労働管理、健康や従業員の働きやすさが審査項目

客観的な視点から、従業員にとって働きやすい職場環境を整備していくため、シゲターイーエックスでも『働きやすい職場認証制度』を取得しました。

運送業界の慢性的な悩みである人手不足に対し、この制度が追い風となることを期待しています。

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