準中型免許証で乗れるトラックとは?準中型免許の取得方法や費用について

コラム 交通安全・一般

普通免許をお持ちの方は多いと思いますが、準中型免許について詳しく知っている方は少ないのではないでしょうか。

今回は、トラックドライバーの登竜門でもある準中型免許の

  • 創設された経緯
  • 中型免許との違い
  • 取得条件や乗れる車

について解説します。

自分では普通免許しか持っていないと思っている方でも、普通車以上の車を運転できる可能性があることはご存じですか?

誰でも分かりやすいように、かみ砕いて説明しますのでぜひ最後までご覧ください。

準中型免許とは

準中型免許は、平成29年3月12日の道路交通法の改正により創設された、運転免許証の区分です。

ここでは準中型免許について、さらに詳しく解説します。

警視庁が毎年発表している「運転免許統計」の令和3年度版では、令和3年度に103,871人が準中型免許を取得しています。

参考:警視庁「運転免許統計」(令和3年度版)

準中型免許が創設された背景

準中型免許は、運送業界の要望を受けて創設されました。

準中型免許が新設されるまで、18歳以上が取得できる免許証は普通免許しかありませんでした。

普通免許で運転できる「普通自動車」の基準は以下のとおりです。

車両総重量:3.5t未満

最大積載量:2.0t未満

乗車定員:10人以下

しかしこれでは運送業に使用される、いわゆる2tトラックは運転できません。

人手不足が叫ばれていた運送業界から要望され、準中型免許が新設されました。

準中型免許の取得条件

準中型免許の取得条件は、18歳以上であることのみです。

中型免許や大型免許は、普通免許などの免許保有期間が2年以上ないと取得できません。

しかし準中型免許は、普通免許を持っていなくても取得できます。つまり、準中型免許は高校を卒業してすぐ取得できることが大きな特徴です。

準中型免許証で乗れる車両について

準中型免許で乗れる、準中型車両の条件は以下のとおりです。

車両総重量:7.5t未満

最大積載量:4.5t未満

乗車定員:10人以下

このうち1項目でも超過している車は「中型車」になり、準中型免許では運転できません。

各項目の数値は、自動車検査証(車検証)に記載されていますので、チェックしてみてください。

準中型免許と中型免許の違いは?

準中型免許と、中型免許をはじめとした代表的な免許の違いは以下のとおりです。

準中型免許と中型免許では、取得条件が大きく異なります。

中型免許は20歳以上かつ、普通免許などの免許を2年以上保有していることが取得条件です。

高校を卒業して運送会社に就職しても、最大積載量2t以上の車を運転できるようになるまで時間がかかっていました。

しかし準中型免許が創設されたことで、高校卒業後すぐに準中型免許を取得できるようになりました。

準中型免許を取得すれば、運送業で使用されることが多い2トントラックも運転でき、すぐに活躍できます。

ほかにも、普通免許と比べて車両総重量や最大積載量が大きい車を運転できることが分かります。

準中型5t限定免許とは

準中型5t限定とは、免許証に「準中型車は準中型車(5t)に限る」と記載された免許のことです。

この表記には「準中型免許はあるけど、運転できる車の車両総重量は5t未満まで」という意味があります。

すこし複雑ですが、下図のとおりです。

準中型5t免許で運転できる車の乗車定員は、普通免許と同じく10人以下です。

平成19年6月2日~平成29年3月11日に交付された普通免許を更新していると、この限定条件が記載されます。

車両総重量5.0t以上の車を運転したい場合は、5t限定の限定解除を行うことで準中型自動車を運転できるようになります。

準中型免許の取得費用は?

準中型免許の取得費用の目安は以下のとおりです。

 所持免許なし普通車MT免許所持
通学の場合35万円~40万円14万円~17万円
合宿の場合30万円~45万円15万円~19万円

合宿の場合は、時期によって価格が異なります。

学生の長期休暇にあたる繁忙期(7月下旬~9月、2月~3月)には、価格が高くなりがちです。

講習では普通自動車と貨物自動車を使用し、視点の高さや車両の動き方など、普通自動車と異なる特徴を理解します。

そのほか、

  • 視力が両眼で0.8以上かつ一眼がそれぞれ0.5以上
  • 赤色、青色および黄色の識別ができること

など中型免許や大型免許と同じ基準の適性試験があります。

準中型免許は近くの教習所で取得できますので、ホームページなどで確認してみてください。

まとめ|準中型免許はトラックドライバーの登竜門

今回は準中型免許について詳しく解説しました。

準中型免許は中型免許と違い、18歳以上なら普通免許などの保有期間が無くても取得できます。

そのため、高校を卒業してすぐ就職するトラックドライバーにとって、登竜門といえる免許です。

もし若手ドライバーが2tトラックを運転している姿を見かけたら「準中型免許で頑張っているんだな」と見守ってあげてください。

以上で『準中型免許を徹底解説!』の記事は終わりです。

よろしかったら、人気の記事、『2トントラックの運転に必要な免許証は?』も併せてご覧ください。

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