- どの運送会社を選べばいいか分からない
- 運送会社を選ぶときのポイントを知りたい
- スムーズなやり取りに必要なコツを知りたい
運送会社と契約したくても業者が多すぎて、どれを選べばいいか迷っている方も多いのではないでしょうか?
今回の記事では、運送会社を選ぶ際に役立つ基本情報や選び方のポイント、良い運送会社の見極め方などを紹介します。
運送会社選びに失敗すると、大切な荷物を届けられなかったり、取引先の信頼を失ったりすることにもつながりかねません。
5分程度で読めますので、本記事を参考に信頼できる運送会社を見つけてください。
運送会社選びの重要性
荷物を特定の場所に送る「運送」は、どんなビジネスにおいても重要な位置づけを持っています。
取引先への納品や事業に必要な資材の運搬など、「モノ」を運ぶことはどんな企業でも行うためです。
たとえば資材を建築現場に届けなければいけない場合、遅れや欠品があれば工事全体のスケジュールに影響する可能性があります。
またイベント運営業者であれば、会場設営に必要な資材やイベント実施のための機材が必要です。
遅れや欠品のほかにも、荷物が破損しないような運搬方法が求められます。
私たちがふだん買い物をするような、スーパーやドラッグストアに商品を運んでいるのも運送業者です。
どんな業種であれ荷物を運ぶことは、事業を展開するうえで不可欠であるといえます。
運送会社を選ぶ際は、サービス内容や品質、信頼性、安全性、コストなど様々な要素を考慮する必要があります。
特に製品や商品を運搬する機会が多い場合、運送会社の選び方がビジネスを大きく左右することも珍しくありません。
運送会社の選び方に失敗すると、商品の破損や配送の遅れ、紛失などのトラブルが起こる可能性があります。
サービス品質や安全性を十分に確認し、信頼できる運送会社を選択しましょう。
次のパートでは、運送会社の種類と特徴を紹介します。
運送会社の種類と特徴から選ぶ
運送会社には、一般貨物や軽貨物、宅配便などの種類によって異なる特徴があります。
ここでは代表的な運送会社の種類とそれぞれの特徴を紹介します。どれが自分のニーズに合う運送会社かイメージしながらご覧ください。
一般貨物の運送会社を選ぶ
一般貨物輸送は、荷主の荷物をトラックなどの貨物自動車で運びます。
使用する車種は幅広く、2~20トンのトラックなどを使って1度に多くの荷物を運ぶことが可能です。
モノを運ぶことに特化した車両を使い、乗用車に比べて積載量が多い点が大きな特徴です。
適した車両や運送方法は荷物の種類や大きさ、配送先の道路状況などによって異なります。
自社のニーズを的確に伝えることが、スムーズな事業運営につながります。
あとから依頼内容とサービス条件が違った、ということがないように、しっかり打ち合わせをしましょう。
一般貨物輸送は、主にBtoBの需要に対応しています。
企業間の取引や工場からの出荷、卸売業者から小売店への商品配送など、ビジネスに必要な物流サービスとして欠かせない存在です。
軽貨物の運送会社を選ぶ
軽貨物輸送は、軽トラックや軽バンなどの軽自動車を使って荷物を運ぶ方法です。
一般貨物輸送と比べて小さな荷物を積載することが多く、費用が安い傾向にあります。
しかし積載量が少ないため、大きな荷物や重い荷物を運ぶことには向いていません。
宅配や小規模な引っ越しなどの、個人向けサービスに用いられることがほとんどです。
また定期的に配送するルート配送や、貸し切りで運送するチャーター便などにも利用されています。
ルート配送とは、一定の地域内で定期的に商品を配達する方法で、荷物の集荷や配達にかかる時間を最適化できます。
一方チャーター便では、荷主が指定した時間や場所に直接荷物を届けることが可能です。
軽貨物輸送は小型の荷物を運ぶための選択肢であり、荷主にとっても費用対効果が高いとされています。
一方で大きさや重さによっては、運搬できない荷物もあるため注意しましょう。
バイク便・自転車便の運送会社を選ぶ
バイク便や自転車便は、小回りが利きスピーディーに荷物を運べる方法です。
手荷物程度の大きさで少量の荷物しか運べませんが、狭い道でも走行でき荷物の数が少ないため速やかに届けることが可能です。
主に都市部での需要が高く、急な配送が必要な場合や時間に余裕がない場合に便利な配送方法です。
バイク便・自転車便であれば24時間対応している業者も多く、夜間や早朝などの急な配送依頼にも応えられる点が大きな特徴です。
また、コストが比較的安価であることも魅力の1つです。
ただし荷物の取り扱いについては、適切な梱包や荷姿であることが必要ですので注意しましょう。
荷物の大きさや重さ、配送先などの細かな要望にも柔軟に対応してくれるなど、荷主のニーズに合わせてカスタマイズされたサービスが提供されていることもあります。
宅配便の運送会社を選ぶ
宅配便は、多くの人に利用される日常的な運送方法です。
荷主が荷物を箱に詰め、集荷場所に持ち込んで運送業者に預けることで、発送から配達までを任せられます。
宅配便は長距離輸送に向いている点が特徴で、全国規模での配送が可能です。
宅配業者が、決められた時間帯に決められたルートを計画的に走り、荷物の集荷や仕分けを行い配送先まで配達します。
また車両によっては多くの荷物を積載できますので、効率的な運搬が可能です。
業者の直営店やコンビニエンスストアからでも手軽に荷物を発送できるため、多くの人に利用されています。
荷物の種類によっては特別な取り扱いが必要になる場合もありますが、対応可能な業者も存在しますので利用者にとって便利に利用できる方法です。
運送会社選びの5つのポイント
運送会社は価格だけでなく、以下の5つのポイントで選ぶのがおすすめです。
各会社によって運送可能なモノが異なる点や、対応エリアなどに注意して選びましょう。
1.何を運べるのか
運送会社を選ぶ際には、運送会社が運べる「モノの種類」を重視する必要があります。
荷物の種類によって求められるサービスや管理・運転方法が異なるためです。
たとえば食品を運ぶ場合は「納期を守れるか」「温度管理が行われているか」といった視点が重要です。
同じように印刷物を運ぶ場合には、横ずれによる印刷面の擦れを防ぐため運転技術や湿度管理能力が求められます。
また精密機器を運ぶ場合には、精密機器専用のエアサスペンションが付いたトラックを利用できる運送会社を選ぶ必要があります。
運送会社が何を運ぶことを得意としているのか、取り扱い経験や専門性なども確認して適切な運送会社を選択しましょう。
2.対応エリア
運送会社を選ぶ際には、どのエリアに対応しているかの確認も重要です。
価格が安いからといって安易に選んでしまうと、対応エリア外で運送できないケースもあります。
また業者によっては得意なエリアもあるため、配送実績を確認するのもおすすめです。
営業エリアは自社の事業所に近い運送会社を選ぶことで、トラブル時の対処スピードや配送スピードの向上も期待できます。
また運送可能エリアは各運送業者で異なるため、配送先が限られた地域にある場合はその地域に根強い運送会社を選びましょう。
時には道路の混雑状況などを考慮して、最適なルートや時間帯をアドバイスしてもらえるかもしれません。
3.使用車種
運送業者がどんな車種を使用して運送しているのかも確認しましょう。
トラックの種類によって荷台の形状や装備、機能、積載量が異なりますので、荷物によって最適な車種を提案してくれる業者を選ぶのがおすすめです。
事業用車両は小型トラック、中型トラック、大型トラックの3つに大別され、主に以下の種類があります。
【小型トラック】※積載量2トン以下のトラック
・平ボディ
・バンボディ
・保冷車
・冷蔵冷凍車
【中型トラック】※積載量4トンクラスのトラック
・平ボディ
・バンボディ
・ウィングボディ
・幌ウィング
・冷蔵冷凍車
【大型トラック】※積載量10トンクラスのトラック
・平ボディ
・バンボディ
・ウィングボディ
・幌ウィング
・冷蔵冷凍車
4.安全性
運送会社を選ぶ際には、安全性も重視することが必要です。
万が一自社の荷物を運んでいるときに事故を起こしてしまった場合、取引先に迷惑をかける可能性があります。
事故を起こさなくても、法令違反を繰り返していたり、従業員の健康管理などがずさんな運送業者は避けましょう。
利用している運送業者の安全性は、取引先からの信頼獲得につながりかねないからです。
具体的には「公益社団法人全日本トラック協会」が認定する「Gマーク」を取得しているかを確認するのがおすすめです。
取得業者は「公益社団法人全日本トラック協会」のホームページから確認できます。
安心して大切な荷物を預けられるよう、安全性の高い運送業者を選びましょう。
参考記事:運送会社のGマーク(安全性優良事業所認定)は何のため?Gマークのメリットは?
5.実績
運送会社を選ぶ際には、実績も重要なポイントの1つです。
過去に取り扱ったことのないものを運ぶ場合、荷物の損傷などにつながる可能性があるためです。
たとえば精密機器は多くの細かい部品で構成されているため、振動や衝撃などの外からの力には特段の注意が必要です。
エアサス車や特殊な梱包をすることで、外的な破損や故障、内部データの損失などのリスクを減らせます。
また楽器を運ぶ際にも、楽器が動かないような梱包をしたり楽器同士がぶつからないようにトラックに搭載したりしなければいけません。
特に弦楽器などは振動にも敏感なため、慎重な運転も求められます。
過去にどのような商品、どのような規模の輸送を行ってきたのか、それに対してどのような実績を残しているのかを確認しましょう。
各社の取り扱い実績は、ホームページなどで確認できます。
シゲタイーエックスの配送実績はこちら
良い運送会社の選び方
荷物の種類や配送地域、特徴的なサービスや設備など、運送会社によって特徴は異なります。
自社のニーズに合った運送会社を選ぶためには、運送会社の特徴を把握しておくことが重要です。
希望の配送エリアに対応しているか
運送会社を選ぶ際には、自社の配送先をカバーしているかを確認しましょう。
定期的な配送であれば問題はないかもしれませんが、突発的な配送にも対応できるかがポイントです。
もしエリア外への発送が必要になった場合、どのような対応になるのかも確認しておくのがおすすめです。
多くの業者では、外部の協力会社に委託して運送するケースもあります。
ただし1つの依頼に関わる業者は、少ないほど運送の品質も安定するので事前に確認しておきましょう。
配送エリア以外にも、運送会社の事業所が自社から近いかどうかもポイントです。
拠点が近ければ、トラブルが起きた場合の対応もスムーズにできるメリットがあるためです。
運送会社を選ぶ際には、希望の配送エリアが対応しているかチェックしてみましょう。
Gマークを取得しているか
利用したい運送会社が一般貨物自動車運送業の場合、Gマークを取得しているか確認してみましょう。
Gマークは、安全管理や品質管理に優れた運送会社かどうかを見極めるための指標の1つです。
「公益社団法人全日本トラック協会」が認定・発行しており、一定の基準を満たした事業所に対して与えられます。
以下の3つの項目で評価され、基準点を獲得した業者が認定されます。
- 安全性に対する法令の遵守状況
- 事故や違反の状況
- 安全に対する取組の積極性
よってGマークを持つ事業者は、荷主が安心して利用できる信頼性の高い会社といえます。
Gマークの有無を確認することが、客観的に選択する上で最も参考にしやすい基準です。
Gマークについて詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。
参考記事:運送会社のGマーク(安全性優良事業所認定)は何のため?Gマークのメリットは?
選んだ運送会社とスムーズにやり取りするコツ
ここでは、運送会社とのやり取りをスムーズにするコツを紹介します。
1.事前に必要な情報を整理する
事前に必要な情報を整理することは、運送会社とスムーズにやり取りする上で大切なポイントです。
何度も連絡のやり取りをすると、業務の非効率につながります。
荷物の大きさや重さ、送り先の住所、希望の配達日時など、運送会社が知りたい基本情報を把握しておくことが大切です。
また運ぶ際に特殊な取り扱いが必要な場合や積み下ろしに関する条件、ルートの要望など、運送会社と共有すべき詳細な情報もリストアップしておくことをおすすめします。
さらに見積もり依頼や契約時に必要な書類を揃えておくことも重要です。
事前に必要書類を提出することで、スムーズな手続きが可能になることがあります。
情報が整理されていることで、運送会社とのスムーズなやり取りができるようになります。
2.要望や期待を明確に伝える
要望や期待を明確に伝えることは、運送会社とコミュニケーションを図る上でとても重要です。
遠慮して要望を伝えないと、本当に果たしたい目的を達成できないかもしれません。
たとえば日時の指定やルート、荷物の取り扱いに関する特別な注意事項などは、事前に運送会社に伝えるようにしましょう。
運送会社も荷主のニーズを的確に把握することで、品質の高い配送が可能になります。
また期待しているサービスレベルや品質についても、運送会社に明確に伝えることが重要です。
運送会社によっては、ニーズに合わせてオプションサービスやカスタマイズが可能な場合もあるからです。
言いにくいことでもきちんと伝えることで、運送会社もあなたのニーズを理解しやすくなります。
双方が満足する結果に繋がることが多いので、しっかり伝えることを忘れないでください。
3.定期的なコミュニケーションを大切にする
定期的なコミュニケーションを大切にすることで、運送会社とのやり取りをスムーズにできます。
普段からやり取りをすることで、運送会社との関係を良好にできるからです。
何気ない会話から自社のニーズを汲み取ってもらえたり、運送会社への信頼が高まることもあります。
ふだんからコミュニケーションをとっておくことで、問題が起こった際にスピーディに対応してもらえる関係性を築けるかもしれません。
運送会社との信頼関係を築き、スムーズなやり取りができるように、定期的なコミュニケーションを大切にしましょう。
運送会社との契約・見積もり注意点
運送会社との契約や見積もりに関する注意点は以下の通りです。
➀見積もりの詳細
見積もりを確認する際は、基本費用だけでなく別に割増料金があるかを確認しましょう。
特に梱包材料や運搬用具、荷物の重量やサイズ、配送先地域などによっては、追加費用が発生する場合があります。
➁契約書の明確化
契約書には、追加費用の種類と金額、支払い方法、請求書の発行方法や期限などを含め、詳細な内容が記載されていることが重要です。
自社のニーズと異なる部分があれば、納得できるまで協議しましょう。
③万が一のトラブルに備える
予定外の出来事により、追加費用が発生する可能性を想定しておくのがおすすめです。
天候不良や交通事故などで予定どおりに配送できない場合に備えて、予備の費用を確保しておくことも検討しましょう。
④保険の確認
運送中の事故や紛失などに備えて、運送会社が加入している保険の内容や適用条件を確認しておきましょう。
必要に応じて、荷物の保険についても検討しておくのがおすすめです。
⑤支払い方法
支払い方法や期限についても、よく確認してください。
手数料の有無など、後からトラブルにならないように詳細までチェックしておきましょう。
運送会社の選び方まとめ
今回は、運送会社の特徴と選び方のポイントについて、紹介しました。
あらゆるビジネスにおいて、スムーズに製品などを配送するための運送会社選びは重要です。
運送会社を選ぶ際は、以下のポイントに沿って検討しましょう。
- 何を運べるのか
- エリアは自社に対応しているか
- 何の車種を使用しているのか
- 安全性に納得できるか
- 実績は十分か
今回の記事で紹介した、見極め方やスムーズにやり取りするコツを参考にして、自社に最適な運送会社を見つけましょう。
シゲタイーエックスではお客様のニーズに合わせた、柔軟な配送をおこなっています。
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