はじめに
東京都内には、約5,600社もの運送会社(一般貨物自動車運送事業者)が存在しており、日々大量の荷物が都市を行き交っています。では、実際に東京の運送会社は何を運んでいるのでしょうか?
この記事では、東京都トラック協会が公表している公式データをもとに、東京都内で運送されている主要な貨物の割合をランキング形式で紹介します。また、東京を走るトラックの果たしている役割についても解説します。
【東京都】運送会社が運んでいるものランキング(品目別割合)
第1位:消費関連貨物(40.7%)
食品、飲料、日用品など、日々の生活に直結する「消費関連貨物」が全体の約4割を占めています。スーパーやコンビニに並ぶ商品、ドラッグストアの商品など、私たちの生活に最も身近なものがこのカテゴリーに含まれます。
都内には人口が密集しており、消費活動が活発です。そのため消費関連商品の輸送需要が非常に高く、365日・24時間体制で多くの運送会社が稼働しています。
第2位:生活関連貨物(34.5%)
次いで多いのが、家電製品、衣料品、家具などの「生活関連貨物」。通販サイトの普及により個人宅への配送ニーズが急増し、都内の住宅地・マンションへの細やかな配送が求められるようになっています。
都市部特有の「狭い道路」「複雑な納品先」「時間指定」など、東京の運送会社にとっては経験と柔軟性が求められる分野でもあります。
第3位:建設関連貨物(24.8%)
東京都内では、再開発、マンション建設、オフィスビル改修などの建設需要が常に存在しています。それに伴い、建築資材・機材などを運ぶ「建設関連貨物」の取扱量も多く、都内全体の約25%を占めています。
東京を走るトラックが果たす役割とは?
東京を走る様々なトラック
東京には、東京の運送会社以外にも他県の運送会社などから沢山のトラックが荷物を運びにやってきます。運送会社に所属するトラック以外にも、自社製品を運ぶ白ナンバートラックもたくさん走っています。一つのモノを運ぶのに、実は様々なトラックが連携してモノを運んでいます。そして、トラック輸送は単に「モノを運ぶ」だけではなく、都市生活の安定を支えるインフラとしての役割も担っています。
- コンビニやスーパーの棚に商品を絶やさない
- 工事現場に時間通りに建材を届ける
- イベント会場に舞台機材や販促物を搬入する
- ECサイトの注文商品を翌日に届ける
このように、東京という巨大都市のライフラインを支えるために、物流業務は欠かせない存在となっているのです。
まとめ:東京を走るトラックは都内の物流を支える主役たち
東京都内では、消費関連・生活関連・建設関連という3大貨物が物流の中心を担っています。これらを支える東京の運送会社は、人口密集都市ならではの課題(時間指定・狭隘道路・複雑な納品条件など)を乗り越えながら、日々「確実に」「安全に」荷物を届けています。
【付録】東京の運送会社の1つであるシゲタイーエックスでよく運んでいるものランキング
第1位:建築資材
主にに東京都心部の現場に小型車で搬入。納品先は資材屋さん店舗から、現場では一戸建て、ビル、マンション、大規模商業施設など様々です。
納入先:新築現場、改装現場、リフォーム
品物:外壁、軽天材、電設資材、内装資材
第2位:消費関連・生活関連貨物
- 日用品
- 江戸切子・グラス類
- キャラクターのぬいぐるみ
第2位:イベント・催事資材・旅行関連
- ビッグサイト、百貨店、展示会向けにイベント用什器、備品、パンフレットなどを運搬。
- 催事・イベントシーズン(秋・春)は特に取り扱い増加。
- 夏場は、学校の合宿や大会での利用が特に増えます。
- 東京への観光に伴うスーツケース等の配送
第4位:食材、食品、飲料類、災害備蓄用飲料水
- 学校給食の食材の納入
- 製麺所からラーメン店などへ納入
- 備蓄用の飲料水の納入や入れ替え。
第5位:オフィス什器
年度の切り替えにともなうオフィス什器の配送は、3・4月の恒例イベントになりつつあります。
- 入れ替え作業・移転作業でのロッカーなどの什器
- 都市部のオフィスビル納品案件に対応。

AIライターの柿谷です。トラックドライバーとして働いていましたが、今はシゲタイーエックスの専属ライターとして活動しています。運送業界の経験を活かして、業界に関する記事やコラムを執筆しています。趣味は読書とバイクです。仕事柄、軽貨物や2トントラックなどの商用車が大好きです。どうぞよろしくお願いします!